アメリカのメディア大手「パラマウント」が、「ワーナー」に対する敵対的買収を株主に提案しました。
「パラマウント・スカイダンス」は8日、「ワーナー・ブラザース・ディスカバリー」の普通株式を1株30ドルの現金で買い取ると発表しました。
対象はCNNを含む全事業で、企業価値は1084億ドル=日本円で約17兆円としています。
「ワーナー」をめぐっては12月5日、動画配信大手「ネットフリックス」が1株27ドル75セント、総額720億ドルで買収に合意しています。
今回のパラマウント案はこれを上回る条件で、ネットフリックスによる買収を阻止する狙いがあるとみられます。
パラマウントのエリソンCEOはCNBCで「これまでの交渉に決着をつけるものだ」と述べ、「我々の提案は消費者にも有利で競争を促進する」と強調しました。