青森県沖を震源とする最大震度6強の地震を受け、気象庁は「北海道・三陸沖後発地震注意情報」の評価を開始した。(情報は12月9日午前1時半時点)

東北大学災害科学国際研究所の福島洋准教授(陸域地震学・火山学)は電話取材に対し、「さらに大きな地震に備え、注意を高める必要がある」と強調した。

福島准教授は、今回の地震について「マグニチュード7.6と、この地域では大きな地震である。ただ、1968年の十勝沖地震はさらに規模が大きかった。そうした巨大地震に近いタイプの地震だったと言える」と説明した。

「後発地震注意情報」とは、マグニチュード9.0級の巨大地震の可能性が指摘されている北海道~三陸沖の領域で、ひと回り小さい規模の地震が発生した際に、注意喚起のため発表される仕組みだという。

「2011年の東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)も、直前に小さめの地震が発生していた。巨大地震が起こり得る場所で規模の小さい地震が起こった時に、より大きな地震への備えや注意を促すための情報である」と説明した。

また、今後の注意点については次のように呼びかけた。

東北大学災害科学国際研究所 福島洋准教授:
「地震後は余震が続く。沿岸部では津波警報・注意報が出ている地域もあり、命を守る行動が最優先。津波の恐れがない地域でも、震度6強により建物被害が出ている可能性がある。夜間で自宅の安全が確認できない場合は、避難所への避難を検討すべきである」

福島准教授は「地震への備えができているか今一度確認し、注意情報を正しく受け止めて行動してほしい」と話した。
(12月9日午前1時半時点)

仙台放送
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