8日早朝、JR長野駅前で発生した死亡ひき逃げ事件で、警察はごみ収集車の運転手の55歳の男をひき逃げの疑いなどで逮捕しました。
ひき逃げと過失運転致死の疑いで逮捕されたのは、長野市の佐藤陽市容疑者(55)です。
警察によりますと、午前6時13分ごろ、容疑者がごみ収集車を運転して、後退する際、道路上に横たわっていた男性をひき、救護せずに立ち去り、死亡させた疑いがもたれています。
事件があったのは、JR長野駅の善光寺口から100メートルほどの建物に挟まれた路地です。
8日午前7時前、通行人から「男性が倒れて頭を負傷している」と警察に通報がありました。
倒れていたのは男性で、頭部の損傷が激しく、その場で死亡が確認されたということです。
路地は幅約4メートル。駅前広場に面した複数の飲食店の裏側にあり、路地を通って従業員が出入りするほか、多くの店が、奥にあるごみ置き場を利用しているということです。
捜査関係者によりますと、男性は何らかの理由で路地で転倒し、その直後に大通りからバックで入ってきたごみ収集車にひかれたとみられます。
容疑者は運転するごみ収集車で男性をひいた後、救護することなく通りに出て走り去ったとみられます。
駅前の横断歩道には血のついたタイヤの跡も残っていました。
警察は、死亡ひき逃げ事件として捜査し、周辺の防犯カメラの映像などから車を特定。午後8時45分、容疑者をひき逃げと過失運転致死の疑いで逮捕しました。
当時、容疑者は1人で業務にあたっていたということです。
警察の調べに対し、容疑者は「男性をひいた認識はあり、現場から逃走した」趣旨の話をしていて、容疑を認めているということです。
警察が詳しい状況を調べています。