熊本市の庁舎移転・建て替えを議論している市議会・特別委員会です。
市側は8日、新庁舎の建設予定地にある杭を残した状態で購入し庁舎を建設する方針を明らかにしました。
一方、新庁舎議会フロアの分煙施設の設置をめぐって意見が交わされました。
8日の特別委員会で市側は本庁舎の移転先としているNTT桜町の敷地について現在ある杭などの地下工作物を残した状態で取得する方針を明らかにしました。
【熊本市庁舎建設課 大津 仁哉 課長】
「地盤の安定性の確保と地下水の保護の観点から杭を残して引き渡しを受け、杭を残した状態で新庁舎の工事を行いたいと考える」
市は年内にNTT西日本側と覚書の締結を交わし、地下に杭があることを前提に土地の鑑定を実施。
来年の第1回定例会で新庁舎整備の基本計画の素案を示し、同時期に土地の評価額も明らかにしたいとしました。
市はこれまで土地取得費については約70億円と計上しています。
また新庁舎整備の工事費用については1月報告すると述べました。
一方、8日の委員会で意見が交わされたのが新庁舎内の議会フロアにおける分煙施設の設置について。
【寺本 義勝 委員】
「必ず設計に入れてください組織と組織でやりとりをしたから絶対尊重しないとだめ」
熊本市議会は今年3月に新庁舎の議会棟のあり方をめぐり文書を市長に提出、その中に『受動喫煙対策を講じた喫煙室』を盛り込んでいました。
市は設置に向けて設計を検討するとしています。