宮城県石巻市の長浜海岸に大量に漂着していたカキ殻について、県は12月8日から事前に申し込んだ、希望者への引き渡しを始めました。

石巻市の長浜海岸では、今年、大量のカキ殻が打ち上げられ、管理する県は今年9月から、市民ボランティアや石巻市、漁協などと協力して清掃活動を行い、およそ10トンを回収しました。

このカキ殻について、県は個人や法人に譲り渡す方針を示し、8日は、事前に申し込んでいた希望者が、カキ殻を受け取っていきました。

県によりますと、回収したカキ殻およそ10トンのうち、862キロ分を希望者に譲り渡すということです。

受け取った人
「家庭菜園の肥料にできればと思って。結構、使える用途があるんじゃないかと思いますけどね」
「研究に使うもので役立てさせていただけるっていうのは、すごくありがたい機会かなって思います」

県東部地方振興事務所漁港管理班 猪股秀樹次長
「残ったものについては、今後さらに他の活用方法がないかどうか、検討を進めていきたいと考えております」

長浜海岸では、現在もカキ殻の漂着が続いています。

県東部地方振興事務所は、原因について「海のしけなどで養殖施設から脱落したものや、近年の高水温の影響でへい死したカキ殻などが漂着したと推測している」としています。

仙台放送
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