陸上自衛隊出雲駐屯地は、休日に外出したまま帰隊時刻を過ぎても駐屯地に戻らず、一時所在が分からなくなった36歳の3等陸曹を、12月8日付で停職13日の懲戒処分にしたと発表しました。
懲戒処分を受けたのは、出雲市の陸上自衛隊出雲駐屯地に所属する36歳の3等陸曹です。
出雲駐屯地によると、この隊員は2025年5月、休日に外出したまま帰隊時刻を過ぎても駐屯地に戻らず、そのまま所在が分からなくなっていました。
そして約2週間後に、捜索中の隊員に保護されました。
出雲駐屯地は、12月8日付でこの隊員を停職13日の懲戒処分にしました。
駐屯地に戻らなかった理由について隊員は、個人的な悩みや業務への不満があったと話し、依願退職する意向を示しているということです。
処分について、隊員が所属する第13偵察戦闘大隊の小松大助大隊長は、「誠に遺憾です。今後、同種事案が起きないよう隊員に対する教育、指導を徹底し、国民の信頼を得られるよう引き続き再発防止に全力で努める所存です」とコメントしています。
隊員が所属していた第13偵察戦闘大隊は、2024年3月に出雲駐屯地に新たに編成されました。
駐屯地の公式HPによると大隊は、「16式機動戦闘車を新たに装備、従来の偵察隊に比して戦闘力を強化した部隊であり、あらゆる偵察場面において旅団長の耳目として、敵部隊の情報を収集するとともに、状況に応じて近接火力による戦闘を行う」などの任務のほか、島根県の災害対応を担任し、災害時には速やかに出動できる態勢を整えているとしています。