アフリカ豚熱などの家畜伝染病が国内に侵入するのを防ごうと、宮崎ブーゲンビリア空港で国際線の利用者に肉製品の持ち込み禁止を呼びかけるキャンペーンが行われました。
キャンペーンには、動物検疫所や県の職員、それに養豚農家など約20人が参加しました。
アフリカ豚熱は、今年10月に台湾でも発生し、東アジアで発生していないのは日本だけです。致死率が高いのが特徴で、有効なワクチンがないため、水際対策が重要視されています。
参加者は、国際線の利用者にポケットティッシュを配って、ウイルス混入の恐れがある肉製品の国内への持ち込み禁止を呼びかけました。
(動物検疫所鹿児島空港出張所 青島圭介所長)
「日本の畜産業に多大な影響を与えることは間違いない。みなさまも危ないなと思っていただいて、肉製品を持ってこないことをお願いしたい」
農林水産省によりますと、去年国内に持ち込まれた肉製品は約20万件で、過去最多となっています。
2020年度には、フィリピンから持ち込まれた加熱されていない豚製品から、アフリカ豚熱ウイルスが2株確認されていて関係機関が警戒を強めています。