東京電力柏崎刈羽原発の再稼働容認を表明した花角知事がその判断の信任・不信任を諮る場とした12月県議会。12月5日の一般質問でも知事の判断をめぐる質疑が論戦の中心となりました。
4日の代表質問に続き、一般質問が行われた12月県議会。
5日も各会派の質疑の中心となったのは、柏崎刈羽原発の再稼働を容認した花角知事の判断についてです。
【自民党 小山大志 県議】
「仮に(国に求めた)確約が守られず、避難路・除排雪体制・屋内退避施設などの整備が想定より進まない、東京電力の信頼回復の取り組みが進まないといった事態が生じた場合、知事は今回の判断を見直す可能性があるのか」
【花角知事】
「7項目への対応については明確化するため文書等で回答をいただけるように求めていくとともに、その実施状況について定期的に県と共有するよう国に求めていく」
花角知事は自らの判断について県議会で信任・不信任を仰ぐとしていて、再稼働を前提とした安全対策の広報費を補正予算案として提出しています。
予算案に賛成し、知事を信任する方針で一致している自民党に対し、野党系会派は…
【未来にいがた 牧田正樹 県議】
「少なくとも避難路や除雪体制の整備の完了や放射線防護対策の整った施設が完成するまでは現状で再稼働すべきでないという県民が多数であり、再稼働させることはできないと考えるが、知事の所見を伺う」
【リベラル新潟 大平一貴 県議】
「来年6月の知事選挙で行えばそれほど費用もかからないと予想される。そこで改めて知事選と同時に県民投票を行うべきだと考えるが、知事の所見は」
再稼働に対する賛否が分かれた県民意識調査を踏まえ、知事の判断の見直しを求めたほか、信を問うべきは議会ではなく県民一人ひとりだとして県民投票の実施を求め追及しました。これに知事は…
【花角知事】
「国から柏崎刈羽原発6号炉、および7号炉の再稼働への方針への理解要請を1年半前にいただいている状況があり、明確かつ合理的な理由もなく法律上認められている原発の再稼働を止め続けることは限界があると思っている」
「再稼働を容認しない合理的な理由がない」と説明し、県議会に信を問うとした自身の判断についても県民の分断を招かないためとの考えを繰り返しました。
一般質問は来週も行われ、議会は12月22日に閉会します。