厚生労働省などは、受精卵に「ゲノム編集」をして人為的に遺伝子を改変する、いわゆる「デザイナーベビー」の誕生を規制するため、罰則付きの法律を定める方針です。
受精卵に「ゲノム編集」を用いることは、遺伝子の書き換えにより病気にならなくなる可能性が期待される一方で安全性が確立されておらず、遺伝によって次の世代にも影響が出る恐れがあるなど、倫理的な問題が懸念されています。
2018年に中国で「ゲノム編集」によって双子が誕生したことから、容姿や能力を望み通りにする、いわゆる「デザイナーベビー」の誕生につながる動きも懸念され、日本国内でも法規制の必要性について議論が続けられていました。
厚労省などは4日、「デザイナーベビー」の誕生を規制するため、「ゲノム編集」をした受精卵について、人の胎内に戻すことを罰則付きで禁止する方針をまとめました。
早ければ、2026年の国会に法案を提出する見通しです。