しんしんと雪が降る1日となった4日、米沢市の寺では、師走の風物詩「裸もちつき」が行われた。
厳しい冷え込みとなった朝。
米沢市窪田町の千眼寺・保呂羽堂で行われたのが、江戸時代から380年以上続く「裸もちつき」。
収穫に感謝するとともに、2026年の豊作を願って行われる伝統行事。
2025年のもちつきは朝5時半から始まり、裸にさらしを巻いた地元有志の男衆約20人が集まった。
千本杵と呼ばれる長い杵を持ち、「煉歌(ねりうた)」や「搗歌(つきうた)」など独特の歌に合わせて、威勢よくもちをつき最後に豪快に天井へと突きあげていた。
できたもちは、雑煮や納豆もち・あんこもちにして振る舞われ、訪れた人たちは早速つきたてのもちを味わっていた。
(米沢市民)
「1年分のもちをごちそうになる。(Q.おいしい?)そうです。とっても柔らかくて」
「(Q.来年はどんな年にしたい?)さらに飛躍できれば。このもちのように伸びて、どんどん成長できれば」
また、4日は地元・窪田小学校の児童も見学に訪れ、地域に受け継がれてきた迫力あるもちつきに拍手と歓声を送っていた。
保呂羽堂では4日だけで約360キロのもちがつかれ、多くの市民が師走の風物詩を楽しんでいた。