「エグイ、エグイ、デカ!」四万十川の赤鉄橋近く。芝生の広場に2日の夕方突如、現れた一羽の鳥。国の特別天然記念物で、幸せを運ぶ鳥とも呼ばれるコウノトリです。
足をよく見ると「J0953」の文字が。これはコウノトリの保護や野生復帰を支援している兵庫県立コウノトリの郷公園が取り付けた足環。この番号から、2025年6月に石川県珠洲市で生まれたメスの個体と判明しました。四万十市にコウノトリが飛来するのは2016年以来、9年ぶりです。
帰宅途中の子どもたちも滅多に見られないコウノトリをじっと見ていました。
地元の小学生:
「普通の鳥だったら全部白いけど、お尻の方が黒かったけん珍しいなと思いました」
地元の人:
「(見るのが)初めてですね。鶴なのかコウノトリなのか分からないような感じがしますよね」
コウノトリの郷公園によりますと「四万十市に飛来した個体は若いため、餌場を探し降り立った可能性が高い」ということです。もしコウノトリを見かけたら驚かせないために150メートルほど離れて静かに見守ってほしいと呼びかけています。
コウノトリの郷公園によりますと、四万十市に飛来したコウノトリは約3年後に繁殖期を迎えます。そこで、餌が沢山あり生活しやすい場所を探すため、全国を飛び回っているそうです。
もし、四万十市が気に入った場合、繁殖場所になるかもしれないと言うことです。自然豊かな高知でコウノトリのヒナがすくすくと育っているところも見たいですね。