3日午前8時ごろ、北海道・稚内市は空模様がわずか10分で急変し、吹雪となりました。

最強寒波の襲来により、3日夜から4日にかけて西日本や東日本で初雪ラッシュとなる見通し。

特に日本海側では、警報級の大雪に警戒が呼びかけられています。

上富良野町の道内で最も標高が高いところにある温泉旅館によると、3日は天気が良かったことから雪の山を歩くツアーが開催されましたが、4日から数日間は天気が悪くなるためツアーが開催できない可能性があるということです。

この温泉旅館は宿泊客に対し、四輪駆動の車かバスで来てほしいと注意を促しています。

島根・松江市では、正午前にみぞれが降り出しました。
道行く人の傘に付着する様子も見られました。

1時間半後には風も強まり始め、傘を前に倒し、諦めて傘を閉じて駆けだしたりする様子が見られました。

3日は日本海側で発雷確率が高く、天気が急変するところもありました。

午前11時45分ごろの鳥取市内で車のフロントガラスをたたいていたのは、ひょうです。

市内では、激しいあられが路面に降り注ぐ様子も見られました。

午前11時過ぎには、兵庫・香美町でも屋根に降ったひょうが跳ね上がる様子が見られました。

新潟・柏崎市から見た2日の日本海の映像には、波はなく、とても穏やかな様子が映っています。

しかし3日は様子が一変。
激しい白波が押し寄せ、大荒れとなりました。

警報級の大雪による屋根からの落雪などに注意が必要となっているのが、日本有数の豪雪地帯として知られる青森・酸ヶ湯です。

3日夜にもドカ雪が降る見込みの酸ヶ湯。
除雪作業を急ぐなど、大雪への備えが進められていました。

雪の降りが弱い段階でも油断は禁物。
2日前から駐車している車は雪で真っ白です。

千葉県から訪れ、3日夜から酸ヶ湯温泉に泊まるという男性は「逆に言えば自分の車で来なくて良かったなていう感じですね」と話しました。

午前中は黒いアスファルトが見えていた場所も、午後には再び雪景色へ。

青森市内では、雪の影響によるとみられるスリップ事故も発生しました。

現場付近の道は、シャーベット状の滑りやすい路面状況。
レッカー車も駆けつけ、救出作業が行われていました。

早ければ3日夜から北日本や関東に警報級のドカ雪をもたらすのは、JPCZ(日本海寒帯気団収束帯)と呼ばれる活発な雲の列。

今回も北日本の日本海側に大雪をもたらす要因になるとみられます。

午後4時過ぎ、群馬県の一部で大雪警報が出されました。
午後には草津温泉で雪が降り始めました。

湯畑から湯気が上がる中、降り出した雪。
写真を撮る2人組の着物にも雪の結晶が見られました。

最強寒波が迫る中、埼玉・秩父市では、2日間で約30万人の人出が予想される冬祭りが本番を迎えていました。

秩父神社の例大祭「秩父夜祭」は、京都の「祇園祭」、岐阜の「高山祭」と並ぶ日本三大曳山祭の1つに数えられ、ユネスコの無形文化遺産にも登録されています。

取材をしていた午前11時の気温は8.2度と、冬本番の冷え込みでした。

祭りのクライマックスは、冬の夜空に上がる花火とだしの競演です。
冬ならではの澄んだ空に上がる花火と、きらびやかなだしのコラボは大迫力。

ただし、夜は日中よりも冷え込みが強まる見込みです。

日中から夜にかけての急激な気温低下に備える人々がいる一方で、たこ焼き屋台の店主は「寒いからこそ売れてますね」とにんまりです。

午後4時になると、日中と比べ、上着を着込んでいる人が増えました。

花火が上がる祭りのクライマックスは午後7時半。

寒さもピークとなりそうで、祭りの見物客からは「(寒さ)耐えます」「足が寒いかも。スカートで来ちゃったから寒いかな。上はあったかいけど下は寒い」という声が聞かれました。

関東や北日本では、3日夜から4日にかけ、警報級の大雪に警戒が必要です。

東京都心は寒さもピークとなる見込みで、4日の予想最低気温は12月中旬並みの4度。

日中も11度までしか上がらない予想で、年末ごろの寒さになるとみられ、体調管理に注意が必要です。

FNN
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