裁判をやり直す「再審制度」の見直しの議論で、元裁判官ら63人が証拠開示のあり方をめぐる審議の状況について「改悪以外の何ものでもない」とする声明を出しました。
再審制度の見直しを巡っては法制審議会の専門部会で意見が分かれていて、証拠開示のあり方については弁護士以外の多くの委員が範囲を限定する案を支持しています。
これに対し、これまで再審事件に関わった元裁判官らは「明らかに開示の範囲を狭める」として「改悪以外の何ものでもない」などとする声明を出しました。
伊藤納・元名古屋地裁所長:
すべての有利不利の客観的にある証拠を見て、責任を持って判断したいというのが裁判官の気持ちだと思います。経験上、そう思います。
学者ら135人も2日、議論の問題点を指摘する声明を出しています。