整備方針が決まっていない九州新幹線長崎ルートの新鳥栖ー武雄温泉間をめぐり、2日の県議会で山口知事は、“主体的に県が議論を進めるべき”との指摘に対し「それは国側の意見」と強く否定しました。

【山口知事】
「長崎ルートはメリット、デメリットなども議論されたうえで、フリーゲージトレインで合意して進められてきた。議員の意見は“フル規格整備ありきの国側の意見”のように思え、私とは視座が違うのではないか」

2日始まった県議会の一般質問では、九州新幹線長崎ルートの新鳥栖ー武雄温泉間について議員から「県が主体的な立場に立つべき」と指摘がありました。
これに対し、山口知事は「それはフル規格の整備ありきの国側の意見」と応じ、主体的に議論を進めることを強く否定しました。

一方、フル規格で整備した場合に佐賀県の費用負担を減らすため、国側が法改正を検討していることについては「何かが進んでいる状況ではない」と述べました。

【山口知事】
「財源スキームの問題だけではなくてルートや在来線の地域振興などの課題について多面的な議論が必要だと思っておりますけれども、そうやってひとつひとつ様々な意見交換をしていくということも意義があると思っております、しかしながら、現時点、現状において具体的に何かが大きく進んでいる状況ではありません」

長崎ルートをめぐっては、新鳥栖ー武雄温泉間を佐賀駅を通るフル規格で整備した場合、県の試算では負担額が1400億円以上になるとしています。

サガテレビ
サガテレビ

佐賀の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。