自民党と日本維新の会は、衆議院の議員定数を小選挙区と比例代表を合わせて1割減らす方向で合意しました。
高市首相と維新の吉村代表らは官邸で会談し、選挙制度改革も含めて議論を進めた上で1年以内に結論を得られなければ、小選挙区と比例代表を合わせて1割削減すると規定した法案を今の国会に提出することで合意しました。
内訳については、「小選挙区25、比例20をベース」に条文を定める方向です。
日本維新の会・吉村代表:
合意に至ったことは非常に大きいと思う。今後、それぞれの党で最終的な手続きを経ていく。
自民党の萩生田幹事長代行は、「当初あった比例のみ1割削減の案では、なかなか野党の賛同を得られないこともあり、方向転換した」と説明しました。
立憲民主党・安住幹事長:
なぜ1割で、なぜ1年でそれをやるのかということについて、もう少し説明を聞かせていただきたいと思う。
立憲民主党の安住幹事長は、与党に対し「具体的に合理性のある説明」を求め、今の国会で成立を目指していることについて、「下手をすれば衆議院で2、3日で結論を得る話になりかねない」と懸念しました。
公明党の西田幹事長は、現在の制度における小選挙区と比例の定数の比率を維持した上で削減するべきだと訴えました。
公明党・西田幹事長:
「民意の集約」の小選挙区を3、そして「民意の反映」という比例区を2とバランスをとってきた。(現行制度の)3:2ということが筋ではないか。
共産党の小池書記局長は、「定数削減すること自体に道理もなければ必要性もない。身を切る改革ではなく、国民の声を切り捨てる改革だ」と批判しました。