2030年の開学を目指していた北上市立大学について、11月28日に反対派の市民団体が市役所(岩手県北上市)を訪れ、八重樫市長に小中学校の老朽校舎の改善を優先すべきとして、大学設置を断念するよう求めました。

28日は「北上市立大学設置を考える市民の会」のメンバー6人が市役所を訪れ、八重樫浩文市長に市立大学の設置断念を求める要望書を手渡しました。

市立大学を巡っては、10月20日の市議会で関連事業費833万円の補正予算案が否決され、設置計画は一時的に停止しています。

八重樫市長は議会で否決されたあとも設置計画を継続する意向を示していて、今回の要望では小中学校の老朽校舎の改善などを優先し、ただちに大学設置を断念するよう求めています。

要望に対し八重樫市長は「教育環境の向上という観点も含めた未来への投資である」と改めて市立大学は必要との考えを示しました。

北上市立大学設置を考える市民の会 後藤誠子代表
「聞いていて納得できない。(市長の)周りではないもっと外にいる人たちの反対意見は耳に入っていないと思って悲しく感じた」

市民の会では住民投票も視野に入れながら大学の設置計画中止に向けた活動を続けるということです。

岩手めんこいテレビ
岩手めんこいテレビ

岩手の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。