岩手県盛岡市の医師会が窮状を訴えました。小児科医の高齢化などにより休日当番医の制度や夜間の急患診療所の維持が困難になっているとして、初期の救急医療を担うセンターの整備を検討するよう市に求めました。

11月28日は盛岡市医師会のメンバーが内舘茂市長を訪ね、小児科の急患への対応などに関する提言書を手渡しました。

盛岡市医師会によりますと、小児科では医師の高齢化などにより休日当番医制度の維持が困難となったため、2026年度からは滝沢市や雫石町などの医療機関と連携する「広域化」で対応する方針ですが、市民が遠方に出向く必要が生じることになります。

また市内の神明町で毎晩運営されている盛岡市夜間急患診療所でも小児科医の確保が困難になっていて、診療日の間引きが必要になる可能性があるということです。

こうしたことから盛岡市医師会では、小児科を含め各分野の初期救急医療を担う新たなセンターの整備を市として検討するよう求めています。

盛岡市医師会 吉田耕太郎会長
「70歳を越えた先生が多くなってきている。離脱していくと広域化しても足りなくなる。今後も関係各所と面会して相談していく」

この提言に対し内舘市長は「議論の必要性を認識している」と述べ、協議会の設置に前向きな考えを示しました。

岩手めんこいテレビ
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