チェーンソーを使って木を伐採する技術を競う大会が、11月28日に岩手県矢巾町で開かれました。
三倉茉裕子アナウンサー
「競技ではこの太さ約30cmの丸太を使います。会場にはチェーンソーの音と振動が広がっていて、その迫力に圧倒されます」
競技会は伐採技術の向上や担い手の確保などを目的に県が開いたもので、28日は盛岡市や八幡平市などで林業に従事する14人が参加しました。
競技では制限時間の5分以内にチェーンソーを使い、立ち木を狙った場所に倒すための技術を競います。
参加者は15m先に設置されたポールの方向へ倒れるよう立ち木に見立てた丸太へ慎重に切れ目を入れていきました。
その後切れ目の角度が測定され、ポールとのずれが少ないほど高得点になる仕組みです。
県内では2024年1年間でチェーンソーを使用中の死亡事故が2件発生していることから、競技では安全装備を正しく着用しているかなども審査されていました。
参加者
「(競技会では)命に関わるような行動をすると失格になるので、現場に戻っても意識したい」
また28日は「高校生の部」も行われ、参加した盛岡農業高校の生徒17人は日頃の学びを生かしながら競技を通して林業への理解を一層深めていました。