11月に行われた大相撲の九州場所で勝ち越した岡山県和気町出身の和気乃風さん(32)が所属する中村部屋の力士たちが28日から3日間、和気町で合宿を行っています。
2016年に初土俵を踏んだ和気乃風さんは現在32歳のベテラン力士。番付は西三段目です。11月の九州場所では5勝2敗で2場所連続の勝ち越し。良い相撲が続いています。
(和気乃風さん)
「きのう(27日)の歓迎会で「勝ち越しおめでとう」と言われてうれしかった。この土俵で(小さいころから)ずっとやってきたのですごくパワーをもらうし、初場所に向け良い流れができると思う」
中村部屋の師匠は元関脇・嘉風の中村雅継さん。和気乃風さんの出身地ということで2024年に続いて2025年も和気町で合宿を行うことを決めました。
(中村部屋 中村雅継親方)
「(和気町には)温かい人が多く、どこへ行っても話しかけてくれて歓迎ぶりがすごく感じられる」
稽古は一般公開され、大勢の相撲ファンが訪れています。
(訪れた人は…)
「地元の人との触れ合いは大切だと思う。今、相撲人気が出ていて楽しみに見ている人が多く良いと思う」
(地域協働探求授業で訪れた 和気閑谷高校の生徒)
「和気町について調べていたら相撲の町ということを知り参加した」
高校生は総合的な探究の時間の中で町と相撲の関わりについて学習中。28日は土俵で力士の胸を借りる貴重な経験をしました。
(和気閑谷高校の生徒)
「テレビで見るよりも大きくてびっくりした」
「プロで活躍している人はすごい。尊敬する」
和気町は1991年に和気町相撲場を建築し、翌年には出羽海部屋の舞の海関らを招き落成式を行うなど相撲と関わりの深い町です。この土俵は、2005年の岡山国体では相撲会場として使用されています。
(和気町 太田啓補町長)
「晴れの国岡山国体があって和気町で相撲を行って以降、相撲によるまちづくりを行っている」
午後になると力士の姿は小学校にありました。
(児童は…)
「迫力があった」
「思ったよりも力が強く、この上ない体験だった」
そして、「校長先生、校長先生!」
〇佐伯小学校場所「和気乃風vs山本和弘校長」
(佐伯小学校 山本和弘校長)
「地元出身力士がいることで、こういう機会がもらえてありがたい」
厳しい稽古の合間、地域の人との触れ合いは郷土の力士にとって大切な時間です。
(和気乃風さん)
「普段、力士と交流のない人が交流した時に喜んでもらえるのでうれしいし、力がもらえる」
和気町での合宿は11月30日までで、最終日は稽古のあと、100人分のちゃんこを用意し、地域の人にふるまわれます。