“管理職一歩手前”の社員がアイデアを出し合い、壁を乗り越えていく、西武グループの社員研修の狙いとは。
木の板に乗って歌ったり、手を取り合って立ち上がったり…。
27日に行われた西武グループの社内研修「チームビルディングワークショップ」。
対象は“管理職一歩手前”の社員です。
企業の成長と新たな価値創出を目的に、様々な業種と業態の社員が参加しました。
みんなで同時に立ち上がるゲーム「オールスタンドアップ」。
ルールは「足が地面についていること」「お尻が地面についていること」「腕を引っ張り合うこと」の3つです。
手を取り合い立ち上がろうとしますが…失敗。
アイデアを出し合いながら試行錯誤を重ね、最後は全員で立ち上がることに成功。
無意識の思い込みを払拭することが目的です。
JOWA チームビルディング講師・田中孝治さん:
“円じゃないといけない”とか“隣と手をつながないといけない”とか思い込みがあったかな。“あれ?線で良いんだ”とか、意外と成功って隣にあるんじゃないかなと。
次に行われたのは、チームに分かれて行う「ワードゲーム」。
出題されたキーワードから連想する言葉を1分間で書き出します。
チーム内で連想した言葉が1番少ない人が、自分が連想した言葉を共有。
全員が同じ言葉を書き出していればチームのポイントになりますが…全チーム、ゼロポイントでした。
一人一人が育った環境などで価値観が違うことを体感、理解してもらうことが狙いです。
さらに、室内から外へ移動し始まったのは、木の板に全員で乗り、歌い切るたびに木の本数を減らしていく「満員電車ゲーム」です。
考え方や価値観が多種多様であるからこそ、しっかり価値観のすり合わせを行うことが成功につながるといいます。
参加した管理職一歩手前の社員は…。
近江鉄道・経営企画部(30代):
研修の中で最後、一番会話や思いやりが大事という話が出た。会話をしながらチームや部下の可能性を広げる管理職になりたい。
西武不動産・投資運用事業部(40代):
今まで自分がやってきた経験は大切だなと思ったが、それよりも皆さんの意見を聞いたり、新しい発想力、そういったものも大切だなと感じた。
西武グループはチームビルディングワークショップを通し、企業価値の向上を目指します。
西武HD人財戦略部・高橋永乃課長:
多様性に気づいて触れて、それを自社に持って帰ってもらった上で、明日からの行動に少しきっかけとして、持って帰ってもらえるとうれしいなと思っている。