これからの時期、特に注意が必要な夜間の事故。
2024年に県内で発生した車と歩行者の事故のうち「夜間に発生した件数」は110件。
夜間の事故を防ぐために「夜光反射材」が有効とされているが、110件のうち「夜光反射材」を身につけていたのはわずか3件だったという。

こうした事態を防ごうと、27日、JA共済連山形が山形県警に「夜光反射ブレスレット」を寄贈した。

(リポート)
「こちらがきょう寄贈された夜光反射リストバンド。去年から長さが35センチになり、どこにでも巻きつけやすくなった」

モンテディオ山形のキャラクターが描かれた「夜光反射リストバンド」を県警に寄贈したのは、県内のJA・JA共済連山形。
JA共済連山形は7年前からこの取り組みをはじめ、今回は5000本を用意した。

「夜光反射リストバンド」は29日(土)に行われるモンテディオ山形のホーム最終戦で来場者に配られる。

(JA共済連山形 運営委員会・安孫子常哉副会長)
「運転者にとっては早めに歩行者に気づくことが最大の事故防止につながる。いち早く夜光反射リストバンドを贈って、事故防止につなげたい」

夜間の事故防止に効果がある「夜光反射材」。
身につけている場合と、身に着けていない場合では、ドライバーからの見え方はどれほど変わるのだろうか。

<さくらんぼテレビが行った検証実験>
■反射材を身につけていない場合の見え方■
ドライバーが歩行者を確認できたのは、約10メートルの距離まで近づいてから。
しかも、車のライトで照らされた下半身は見えるが、黒っぽい服を着た上半身はほとんど見えていない。

■夜光反射材を靴や腕につけた場合の見え方■
反射材が光ることで「誰かいる」ということがわかったのは約20メートル手前。
反射材がない時と比べて、2倍以上手前で早めに認識することができた。

県警は、日没が早まるこの時期に、ドライバーに早めに気づいてもらえるよう「歩行者は夜光反射材を身につけてほしい」と呼びかけている。

さくらんぼテレビ
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