“災害級”ともいわれるクマの被害。静岡県警は11月27日、緊急銃猟を想定した訓練で現場での対応を確認していきました。
【警察官】:
付近において通行人がクマに襲われる被害が発生しました
【目撃者】:
あっちの方向に大きなクマが逃げていきました
【警察官】:
危険ですので安全な場所に避難してください
27日、藤枝市の県警察学校で行われたのは緊急銃猟の対処訓練です。
市街地にクマが出没した場合を想定。警察官や猟友会の会員など約100人が参加しました。
現地本部を設置し関係団体との情報共有やドローンを使ったクマの捜索など、初動対応を実際にやりながら確認していきます。
【自治体職員】:
銃猟以外の方法で迅速的確にクマを捕獲することは困難ですので、住民の安全を確保したうえで緊急銃猟を行います
緊急銃猟が決まると盾を装備した警察官が猟友会の会員を守りながらクマに近づき、発砲後に死んだことを確認するまでを訓練していきました。
県警生活保安課・山内兼光 管理官:
実際の活動で尻込みしてしまうことや襲われてしまう事案も発生してしまうかもしれないが、事前にある程度の準備と知識を持つことで一部回避できるのではないか
県内では人的被害はないものの、目撃情報の多い静岡市や富士宮市では緊急銃猟のマニュアルの作成を進めています。