かつては「牛乳が飲めない人の代替飲料」というイメージだった豆乳。

その豆乳が今、大きなブームを巻き起こしています。

人気の理由を取材しました。

濃厚な自家製の豆乳に、丁寧に引いたカツオだしを合わせた「豆乳鍋」。

福岡市中央区の「三原豆腐店別館」では、豆乳鍋を注文する客の姿が多く見られました。

◆来店客
「寒いので豆乳鍋を食べに来ました」

Q.なぜ豆乳鍋を?
「ヘルシーだから」

Q.豆乳鍋のいいところは?
◆来店客
「罪悪感がないところですかね。おいしいです。」

さらに福岡県粕屋町のショッピングモールの食品売り場では―

◆赤木アナウンサー
「ずらりと並ぶ飲料、すべて豆乳なんです。中には福岡のフルーツを使った商品もあります」

メロンにマンゴー、そしてチョコバナナ味の豆乳も。

この店ではここ数年で扱う豆乳飲料が増え、今では約70種類に。

売り上げも前の年より1割ほど伸びているといいます。

コーヒーを豆乳で割る「ソイラテ商品」が続々と登場しているほか、健康志向の高まりから特に「無調整」の豆乳が売れているそうです。

実は40年以上前の1982年ごろにも「第1次豆乳ブーム」が巻き起こっていました。

多くのメーカーからさまざまな商品が発売され、その数は100種類以上に。

◆買い物客
「最初は好きじゃなかったんですけど、飲んでいるうちに飲みやすく感じて、体のためにもいいなと思うようになりまして」

◆買い物客
「私たちは豆乳を飲まないと。甘いものが入っていないものを飲まないと…豆乳病(糖尿病)やから」

当時の健康志向も追い風となって大ブームとなった豆乳。

時を経て、今さらなるブームになっているといいます。

今年1月から9月までの豆乳生産量を示したグラフでは、今年の生産量は32万6000キロリットルあまり。

過去最高だった2020年を上回り、年間でも過去最高となる見込みです。

国内シェアナンバーワンのキッコーマンは、今回のブームをどう見ているのでしょうか。

◆キッコーマンソイフーズ マーケティング推進部 橋本わかなさん
「第4次豆乳ブームかなと弊社では考えております」

幾度となくブームを巻き起こして来た豆乳ですが、今回、人々の心をつかんでいるワケとは。

◆キッコーマンソイフーズ マーケティング推進部 橋本わかなさん
「少し前までは糖質オフだったり、カロリーを減らしていくという考えが主流だった。今タンパク質が注目されている中でしっかり食べて運動して、健康的に痩せていくダイエットの考え方になってきている。そういう点で手軽に飲める豆乳が支持されているのかなと考えている」

では、みなさんどのように豆乳を活用しているのか街で聞いてみるとー。

◆40代
「プロテインと混ぜて飲む。牛乳と混ぜるより豆乳の方が好き」

◆30代
「女性ホルモンを補充したいときに飲む。クラムチャウダーに入れたり、牛乳の代わりに使います」

◆30代
「そうめんに豆乳とかラー油を入れてピリ辛担々麺に」

◆50代
「野菜のスープに入れて豆乳スープにしたり、主人が“タンパク質が豊富で脂肪分も少ないし豆乳の方がいい”ということで豆乳を使っています」

テレビ西日本
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