2026年3月に札幌で開催される人気アイドルグループ・嵐のラストツアーをめぐり、宿泊施設の不足が懸念されています。
札幌市の秋元克広市長は11月27日、受験生が困らないようホテル業界に対応を求める考えを示しました。
嵐のコンサート開催が発表されると、市内のホテルでは早くも部屋の争奪戦が始まっています。
コンサートは3月13日に予定されていますが、前日の12日には北海道大学の2次試験後期日程が行われるため、受験生への影響を心配する声が上がっています。
札幌市内のホテル関係者によると、11月22日にコンサートの日程が発表されると同時に予約が殺到したといいます。
札幌市西区の客室数150室のホテルでは、3月10日から11日まではシングルルームが7800円ですが、13日からはね上がり5万2000円にまで高騰する状況が生まれているということです。
ホテル争奪戦の状況を受けて、秋元市長は会見で「この5年で1万人分ぐらいの受け入れキャパが増えていて、従前のような客室の不足はだんだん解消されていくだろう」と、以前より状況は改善しているとの認識を示しました。
一方で「場合によってはホテル業界にもお願いして、受験生が困らないような形にしていきたい」と述べ、受験生への配慮を求める姿勢を明らかにしました。
北大の生協もこれまで受験生用に一定のホテル宿泊枠を確保するなど対策を講じているということです。
チケットの抽選結果などによりキャンセルも相次ぐことから、市は今後も状況を注視していくとしています。