東京電力・柏崎刈羽原子力発電所の再稼働を容認した新潟県の花角知事。その判断については「県議会に信を問う」と表明した。この花角知事の判断に対し、自民党新潟県連は知事を信任する方針を決めた一方、野党からは信の問い方に対して反発の声が上がっている。

再稼働“容認” 自民が知事の判断支持

11月22日、新潟市中央区で開かれた自民党の政経文化セミナー。

片山さつき財務相
片山さつき財務相
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セミナーに招かれた片山さつき財務相は「花角知事、大変なご決断をされました。日本を成長に向けて大きく促すと思う」と挨拶した。

花角知事が下した柏崎刈羽原発の再稼働を容認する判断。

自民党の斎藤洋明衆院議員は「様々な段階を経てきたところで最終的に再稼働を容認するというご判断に至ったということなので、これは尊重してしっかり国のほうからも支援していきたい」と話す。

“議会に信を問う”野党からは批判の声

再稼働を推進する立場の自民党が花角知事の判断を支持する一方で、「信を問う」と繰り返していた花角知事が、知事選ではなく自民党が最大会派となっている議会に信を問うと表明したことには反発の声があがる。

立憲民主党 菊田真紀子 衆院議員
立憲民主党 菊田真紀子 衆院議員

立憲民主党の菊田真紀子衆院議員は「やっぱりかという感じ。最初からそういう結論ありきだったのではないかなと思う」と批判。

立憲民主党の黒岩宇洋衆院議員も「県議会議員に信を問うと言ったって、もともと自民党から支持されている知事だから、そんなもの当然、結論は見えている」とその手法を問題視した。

立憲民主党県連代表の西村智奈美衆院議員も「花角知事が『身を賭して信を問う』、このように言っておられたこととは全く符合しない表明であった」と話し、かつて知事として原発問題と対峙した米山隆一衆院議員も「政治家として言葉に責任を持って今のやり方をやるのであれば、『信を問うことをやめました』と言うべきだと思う」と反発した。

ただ、米山議員は、「最後は県知事選挙ということになると思うので、その結果を県知事選挙で問うということになるんだと思う」と、議会を選んだとしても最終的には県民の審判を仰ぐことになるとの認識も示した。

国民民主・榛葉幹事長「国がもっと責任持つべき」

一方、党勢拡大のため新潟市中央区で街頭演説を行った国民民主党の榛葉賀津也幹事長は、そもそも国策で進められているエネルギー政策の判断を地方自治体に委ねている現状に異議を唱えた。

国民民主党 榛葉賀津也 幹事長
国民民主党 榛葉賀津也 幹事長

「最終的な判断を地方自治体の長に任せているというのが今のシステム。これは国がもっと責任を持つべき。再稼働するかしないかという決断を知事がされなければいけない、これは本当に悶絶すると思う」

自民県連 知事を“信任”する方針決定

ただ、再稼働の是非についてのボールは県議会へと移されることになった。

自民党新潟県連 岩村良一 幹事長
自民党新潟県連 岩村良一 幹事長

前回の9月議会で「知事が示す県民の意思確認の方法を尊重する」との決議を可決した自民党県連。

岩村良一幹事長は「知事を信任する意思を示す方向性でこれからの対応を考えていくということで党議了承を得たところ」と、25日に開いた臨時党議で知事を信任する方針を全会一致で決めたことを明らかにした。

信任を示す方法については「色んな形が想定される」と話し、今後検討する方針だ。

「非常に無責任」反発強める野党

議席の過半数を占める自民党が信任の方針を決めたことで再稼働に向け大きく近付く中、野党は反発を強めている。

未来にいがた 大渕健 代表
未来にいがた 大渕健 代表

未来にいがたの大渕健代表は「信の問い方、それ自体に問題がある。疑問という考え方があるので、その先の賛否だとかいうことには至らないんじゃないか」と話し、議会に諮るという知事の“信の問い方”を追及する構えだ。

また、再稼働に反対の立場のリベラル新潟は不信任決議案の提出も含め、対応を考えるとしている。

リベラル新潟の小泉勝幹事長は「最終局面であなた方が決めてくださいみたいな、その議会に丸投げみたいな、非常に無責任だなと思うし、我々が不信任を出すのか出さないのか」と語気を強めた。

柏崎刈羽原発の再稼働に向けた動きは、最終局面を迎えている。

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NST新潟総合テレビ
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