昭和の時代に一大ブームとなったラジコンカー。
夢中になったという方もいらっしゃるかもしれません。
このラジコンカーの専用サーキットが、鳥取砂丘にオープンしました。
大人になって再び楽しむ人も増える中、砂丘に新たな楽しみ方が加わりそうです。
疾走するオフロードタイプのラジコンカー。
ここは鳥取砂丘の一角にあるキャンプ場「ヤマタ鳥取砂丘ステイション」にオープンしたラジコンカーのサーキットです。
11月22日、オープンを記念して走行体験会が開かれました。
Q.走らせてみてどうですか?
参加者:
「おー、おもしろいですね。なかなか思うように走ってくれないところも、また…いいですね。僕が子供の頃はなかったからね、こういうコース」
「(コースができて)うれしいです。鳥取県内に、こういうコースはなかなかないんで。単純に走らせている時が楽しいですね」
イベントを開いたのはJAF鳥取支部の鈴木悠一郎さん。
JAFといえば、ロードサービスなど本物の「車」に関わる団体ですが…。
JAF鳥取支部・鈴木悠一郎さん:
いや~、いいですね。これだけ盛り上がってるのは本当にうれしいですね。
どこでも走らせられるオフロードはサーキットでも楽しいし普通の芝生とか土でもどこでも楽しめる。そういうワクワク感があるところが楽しい。
ロードサービスや交通安全への取り組みだけでなく、地域活性化に貢献することもJAFの業務のひとつです。
JAF鳥取支部・鈴木悠一郎さん:
お待たせしました。
Q.鈴木さん、それは?ご自分で作られたやつ?
JAF鳥取支部・鈴木悠一郎さん:
全部、自分で作りました。
これがRRといってリヤモーターで後ろが動く。これがMRといってモーターが真ん中で後ろが動く。これが4WDで4輪全部が動きます。もう、楽しくって楽しくって。
実は、鈴木さんもラジコン愛好家。いわゆる「ラジコンガチ勢」です。
JAF鳥取支部・鈴木悠一郎さん:
自分で作る楽しみもあって、これがラジコンの中身ですが、まず車のハンドルの部分とあとは送信機、その電波を受信しないといけないのでこれが受信機。
受信した信号を走らせたりハンドルを動かす指令を出すコンピューターがこれこの3つと送信機を買って走るようになる。
Q.1台おいくら?
JAF鳥取支部・鈴木悠一郎さん:
リーズナブルなものだと1万8000円ぐらい。
Q.大人の趣味ですか?
JAF鳥取支部・鈴木悠一郎さん:
正直ちょっと(出費は)痛いです。
ラジコンの沼にはまったきっかけは子どもを授かったこと。
家族で楽しめる趣味として、2年前からラジコンに没頭。
これまでに10台以上のラジコンカーを組み上げたそうです。
JAF鳥取支部・鈴木悠一郎さん:
常に楽しいです。整備してる時も楽しいし、子どもと一緒に遊んでいる時も楽しい。いじるのも楽しいし走らせるのも楽しい。それはラジコンだけじゃなくて実車もなんですよ。実車もぜひ興味を持ってもらって楽しんでもらいたいという思いで今回のイベントを企画した。
ラジコンカーといえば、40年以上前の1980年代。
日本中の少年の心をわしづかみにしました。
その後、コロナ禍をきっかけに再びブームが到来。
40年前の商品が復刻発売され、往年のブームを知る大人たちが、「リターン組」として再び楽しんでいるといいます。
Q.80年代経験していましたか?
参加者:
ですです。ええ。
Q.ラジコンブームを経験?
参加者:
ですね。ちょううどその世代なんで。
さすがは「リターンガチ勢」。ブランクを感じさせません。
キャンプの合間に楽しんでもらえるようにと施設内の空き地を活用したサーキット。
テニスコートの3分の2ほどのスペースに全長70メートルのコース。砂地を生かした全面オフロードでヘアピンカーブも多く配置、ジャンプ台も設置できます。
鳥取工業高校・清水聡先生:
ねらったのは初めての方からエキスパートの方まで楽しんでいただける。
コースを設計したのは、鳥取工業高校の教員でラジコン歴40年以上の清水聡さん。
初心者でもブランクがあっても大丈夫なコース設計ということですが…。
作野俊介記者:
実は私もラジコンリターン組。コース挑戦してみます。
うわああ…迷走している。すみません、修業が足りません…。
JAF鳥取支部・鈴木悠一郎さん:
きょう、あちらに小さいお子さんもいらっしゃる。お子さんも楽しんでいただけるのでラジコンを通して車を好きになってほしい。めちゃくちゃ盛り上がってほしいですね。
サーキットの料金は1日200円で走り放題。
時代を超えて子どもから大人までも魅了するラジコンカー。
ブームの再燃とともに、鳥取砂丘に新たな楽しみ方を加えてくれそうです。