日本全国で猛威を振るっているインフルエンザ。
山陰でも増加傾向にあります。
こうした中、「軽症なのに陽性」と診断される人も多いといいます。

安来市医師会診療所・成相昭吉院長:
「一日ぐらいで熱が下がっている、軽いんですよね」

気づかないうちに感染を広げている可能性もあり、注意が必要です。

感染が急拡大しているインフルエンザ。
島根県が11月26日発表した直近一週間の1医療機関あたりの患者数は「30.8人」、鳥取県でも「23.55人」と両県とも前の週と比べて大幅に増加しています。

インフルエンザといえば、2日から4日続く38度以上の高熱。
さらに頭痛や悪寒、関節痛などつらい症状が一般的ですが、近年は軽い症状でも陽性と診断されるケースが増えているといいます。

安来市医師会診療所・成相昭吉医師:
「38度を超えるような熱が、4割の人は2日間、6割の人は4日間出るというのがもう通年的にもうずっと続いてたんです。今そういうような長さではなく、もう少し短いというお子さんやご高齢の方たちでも大人の方たちでも見ています」

感染症が専門の安来市医師会診療所成相昭吉医師によると、これまでは検査で引っかからなかった軽症の患者も、コロナ禍を経て検査器具が進化・普及したことで精度の高い検査ができるようになり、陽性と診断されるようになったといいます。

安来市医師会診療所・成相昭吉医師:
「検査をやってみよう、やってみたらインフルエンザとは思わなかったけど出てきたとかっていうところが、とにかくこう分かってきたっていうのが今だと思うんですね」

成相医師は少しでも風邪のような症状が出た場合は、まずはインフルエンザを疑って早めに医療機関で診察してほしいと呼びかけています。

安来市医師会診療所・成相昭吉医師:
「ご家族や、あるいは学校や幼稚園、保育園、あるいは職場でどなたか一人、インフルエンザと確定された人がいらっしゃって、三日以内に発熱とか認めたら、もうそれは疫学的診断でインフルエンザでいいはずそこが本当に広く認識されて診療されることを願っている」

これから本格的な流行のピークを迎えるインフルエンザ。
感染した本人の症状は軽くてもウイルスをほかの人に移した場合重症化する可能性もあります。早めの診察と基本的な感染症対策が重要です。

TSKさんいん中央テレビ
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