26日も天気が急変しました。
午前9時半過ぎの山口・下関市でカメラが捉えたのは、黒い雲から延びる竜巻らしき雲です。
また、兵庫・香美町では、ひょうやあられが降りました。
大気が不安定な状態が続く中、25日夕方には大阪で雷が相次ぎました。
この雷の影響で、大阪・吹田市にある日本一高い大観覧車が緊急停止。
救出作業は、日付が変わった26日未明まで続きました。
暗闇の中、ゴンドラの中に閉じ込められたままの乗客。
なぜ、このような事態となったのでしょうか。
25日午後5時40分ごろ、大阪・吹田市のエキスポシティにある大観覧車「オオサカホイール」が落雷の影響で緊急停止。
乗客約20人が閉じ込められました。
雷により、観覧車を動かすシステムが故障したとみられます。
はしご車でゴンドラに近づき、メガホンを使って呼びかける救助隊員。
その後、ゴンドラの扉が開くと、隊員は中へ。
閉じ込められた乗客は、はしご車を使って1人ずつ地上へと救助されました。
最後の乗客1組が救助されたのは、観覧車が緊急停止した25日午後5時40分ごろから約9時間後の26日午前2時40分ごろのことでした。
友人3人と約8時間閉じ込められていた男性は、当時の状況を「寒さと尿意が止まらなかった。ちゃんと(外に)出ることができるのか不安だった」と振り返りました。
緊急停止から約4時間後には、「観覧車を手動で動かしている」とアナウンスがあったといいます。
しかし観覧車は再び止まり、はしご車によって午前2時ごろに救助されたということです。
緊急停止した大観覧車は、高さ123メートルを誇る国内で最も高い観覧車です。
最大の特徴は、床面に透明のガラスを使用したシースルー構造。
1周約18分かけて、空中に浮かんでいるような体験と景色を楽しめるスリル満点のアトラクションです。
25日の雨と雷のレーダーによると、関西地方は夕方ごろから場所によって激しい雷雨に見舞われました。
観覧車が停止した午後5時40分ごろには、吹田市周辺でも激しい雷雨となっていたことが分かります。
消防によると、この事故によるけが人は確認されていないということで、運営会社は緊急点検のため、26日の運行を取りやめ詳しい状況を調べています。