「餃子の王将」の社長を射殺した罪に問われている暴力団幹部の男の裁判が始まりました。

特定危険指定暴力団・工藤会系組幹部の田中幸雄被告(59)は、2013年に何者かと共謀して、王将フードサービスの社長だった大東隆行さん(当時72)を射殺した殺人などの罪に問われています。

26日午後1時半、防弾スクリーンが設置された法廷に現れた田中被告は、起訴内容を認めるかどうか問われると、「私自身は決して犯人ではありません」と無罪を主張しました。

この発言に、法廷や傍聴席から「一般人に手出していいんか、うちの大切なお父さん殺して」などの叫び声が上がり、裁判長は田中被告を退廷させ、一時休廷にしました。

その後、再開した裁判で、検察側が冒頭陳述を行い、現場に落ちていたタバコの吸い殻から田中被告のDNAが検出されたことなどを指摘。

これに対して、弁護側は「決め手ではない」などと主張しました。

判決は、2026年10月に言い渡される予定です。