高市首相が、就任後初めての党首討論に臨みました。
国会記者会館から、フジテレビ政治部・福田真子記者が中継でお伝えします。
トップバッターの立憲民主党・野田代表から、日中関係が悪化している責任について問われた高市首相は「国益を最大化することが私の責任だ」と述べました。
立憲民主党・野田代表:
総理のご発言は、事前に政府内や自民党内で調整した発言ではなかったと思う。日中関係が悪化してしまったことについて、総理はどのような責任を感じていらっしゃるのか。
高市首相:
対話を通じて今より包括的な良い関係をしていく、そして国益を最大化する、これが私の責任。具体的な事例を挙げて聞かれたので、その範囲で誠実にお答えしたつもりです。
野田氏は、「政治とカネ」の問題でも迫りましたが、高市首相が逆に定数削減への協力を呼びかける場面もありました。
立憲民主党・野田代表:
企業団体献金の受け取り先として政党支部がなっている、その実態把握どうなっていますか。
高市首相:
支部の数、そして実情の調査を行っていますが、それを御党にお示しするという約束であるとは思っておりません。そんなことよりも、ぜひ野田総理、定数の削減やりましょうよ。
国民民主党の玉木代表は、いわゆる「年収の壁」の引き上げを取り上げ、高市首相に繰り返し「共に関所を乗り越えていこう」と呼びかけました。
一方、野党に転じて初めて党首討論に臨んだ公明党の斉藤代表からは、非核三原則について見直すのか問われると、高市首相は「明示的に見直しを指示した事実はない」と述べました。
参政党の神谷代表からは「スパイ防止法」について問われ、「検討を開始し、速やかに法案を策定する」と強調しました。
――初めての党首討論を終えた高市首相の評判はどうでしょうか?
近くで聞いていた議員に話を聞くと「高市さんらしく的確に答えていた」と話していました。
高市首相は、たびたび笑顔を浮かべ、経済対策についての質問の際には「私は割と柔軟で素直なのがいいところだ」とジョークを交えながら、「野党の意見も取り込んだ」と余裕も見せていました。
首相の周辺も「安定した質疑ができた」と話していて、評判は上々でした。