11月26日朝、岩手県釜石市中心部の線路沿いにある木にクマ1頭が出没しました。
クマは約6時間半とどまり続け、市の判断で発砲する「緊急銃猟」によって駆除されました。
26日午前7時20分ごろ、釜石市鈴子町の線路沿いの斜面にある木に、クマ1頭が登っているのを通りかかった人が目撃し、市に通報しました。
クマは体長1.2m・体重80kmの成獣で、木に登ったり降りたりしながら、その場にとどまり続けました。
現場はJR釜石駅から南東に約150mの市の中心部。
クマの近くを列車が通過するなど、市民生活にも影響しかねない状況が続きました。
このため市は自治体の判断で発砲できる「緊急銃猟」の実施を決断。
午後1時前から警察と連携し、現場周辺の交通を規制しました。
また防災無線で「クマの捕獲のため、通行規制を行います」と注意を促しました。
そして銃声が聞こえた後、クマが木から落ちる様子が…。
警察などによると、クマは木から転落した後、再び登ったということですが、さらに猟友会が発砲して駆除しました。
交通規制は午後1時45分に解除されました。
県内での緊急銃猟によるクマの駆除は、11月20日の洋野町に続き、2例目となります。