例年より早くインフルエンザが流行している。

子どもが感染した際に特に注意が必要なのが、飛び降りなどの「異常行動」。

どんなことに気をつければいいのか。

北海道のインフルエンザ流行状況

インフルエンザが猛威をふるっている。

札幌市が発表した最新のデータによれば、11月10日から16日までの1週間で、1医療機関あたりのインフルエンザ患者数は48.51人。

前の週から10人以上増え、警報レベルが続いている。

北海道では旭川市や江別市など20の保健所管内で警報が発表されている。

札幌市のインフルエンザ患者数の推移
札幌市のインフルエンザ患者数の推移
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インフルエンザによる事故

気になる事故も発生している。

17日、東京都杉並区のマンション4階のベランダから小学1年生の男の子が転落し、病院に運ばれた。

男の子はインフルエンザで学校を休んでいて、母親が薬を受け取るために外出し、1人で家にいた際に転落したということだ。

男の子はインフルエンザで学校を休んでいた(イメージ画像)
男の子はインフルエンザで学校を休んでいた(イメージ画像)

インフルエンザ患者にみられる「異常行動」

今回の事故との関連は分かっていないが、厚生労働省によるとインフルエンザの患者が突然走り出したり、飛び降りたりする「異常行動」が報告されているという。

特に注意が必要なのが。

「子どもに起こりやすいと言われている。ベランダから飛び降りるなど、大きなニュースにもなっている。ベッドの上で踊り出したり、奇声を上げたり、てんかん発作で意識がなくななることも」(とよひら公園内科クリニック 藤本 晶子 院長)

インフルエンザによる「異常行動」に注意
インフルエンザによる「異常行動」に注意

「異常行動」注意の呼びかけ

厚労省は抗インフルエンザウイルス薬の服用の有無や種類に関わらず、「異常行動」が見られると注意を呼び掛けている。

就学以降の小児や未成年者に多く、発熱から2日間以内に現れることが多いという。

周囲の大人の注意が欠かせない。

「特に熱が高い急性期は部屋にいて時々様子を見に行って、異常なことをしていないか観察した方がいい」(藤本院長)

「異常行動」の対策は
「異常行動」の対策は

これまでのインフルエンザ検査

また、子どもにとってはインフルエンザかどうかを判断する検査も、負担がかかっていた。

従来は鼻から綿棒を入れて検査をするのが一般的で、痛みを感じるため子どもが嫌がることも多かった。

インフルエンザの検査を受ける子ども(イメージ画像)
インフルエンザの検査を受ける子ども(イメージ画像)

最新のインフルエンザ検査

しかし、最新の方法では小型カメラを使って喉の写真を撮影し、その画像をAIなどで解析することでインフルエンザウイルスの有無を判定できる。

小型カメラで喉の写真を撮影
小型カメラで喉の写真を撮影

最新の検査は写真を撮るだけ

「写真を連続で撮影しパソコンに入れて、症状と合わせて診断する。ネットに上げると、すぐに『陽性』などと結果が出る。熱がそれほど高くない段階でも結果が出ると言われている」(藤本院長)

写真を撮るだけなので、子どもにとっては負担が軽減される効果が見込めそうだ。

画像をAIなどで解析し判定できる
画像をAIなどで解析し判定できる
北海道文化放送
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