J1昇格プレーオフ進出を目指すベガルタ仙台は23日、アウェーでブラウブリッツ秋田と対戦し、0対0で引き分けた。
しかし、この日の試合はただの一戦ではなかった。スタジアム周辺で相次ぐクマの出没を受け、異例の「クマ対策」が取られる中での開催となった。
試合が行われた秋田市のソユースタジアム周辺では、14日にスタジアム北側でクマが目撃されていた。
警察によると、その後も20日・21日と近隣の神社周辺で目撃情報が相次ぎ、スタジアムのある八橋運動公園一帯で警戒が強まっていた。
運営側は観客の安全確保を最優先に判断。
通常より2時間早い午前9時45分に開場し、観客が早い段階でスタジアム内に入れるようにし安全を確保した。
異例の「クマ警戒モード」での試合となり、サポーターにも注意喚起が行われた。
一方の試合は、途中から大雨となる悪天候の中、ベガルタ仙台が序盤からチャンスをつくり、何度も相手ゴールに迫ったものの、決め切れず。秋田の堅い守備を崩せず、スコアレスドローに終わった。
勝ち点1を積み上げた仙台は、J1昇格プレーオフ進出を懸けて、29日ホームでの最終節・いわき戦に臨む。