宮城県大崎市で、側溝にはまってしまったイノシシの子ども「うり坊」が、住民の手で救出される様子がFNNビデオポストに投稿されました。映像には、必死に鳴き声を上げるうり坊と、それを励ましながら救助する男性たちの姿が記録されています。

撮影者によりますと、会社敷地内の溝にうり坊が落ち込み、身動きが取れない状態だったといいます。

甲高い声をあげるうり坊。
見かねた2人が後ろ足をつかんで引き上げようとしますが、なかなか抜けません。

救助の様子には、励ましの言葉も。
「大丈夫、大丈夫。痛いかもしれないけど我慢して」
「わかった。痛いかもしれないけど、がんばれ」

さらにもう一人の男性が前足をつかむことに成功し、最後は、スポン!
うり坊は無事に溝から脱出されました。

撮影者は、救出時のうり坊の様子をこう話します。

「着地したあと、『あれ、なんか景色変わった?』という感じで戸惑っていましたが、そのまま山の方へ走っていきました」

救助の際、声をかけ続けた理由については…。

「がっつり目が合っていて、恐怖や不安が伝わってきたんです。実家で動物を飼っていたので、思わず声が出ました」

宮城県では、けがをした野生動物を見つけた場合には、県の機関へ相談するとともに、やむを得ず応急対応をする際は素手で触らないことなど注意を呼びかけています。
(映像の2人は手袋を着用していました)

仙台放送
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