岩手県花巻市の鉛温泉藤三旅館の本館と白猿の湯が、国の有形文化財に登録されることになりました。
花巻南温泉郷の一つ、鉛温泉の藤三旅館の本館は1941年に建てられ、大正期から昭和初期の建物に多く見られた和洋折衷の名残が見られます。
本館の東に位置する白猿の湯は、岩盤をくり抜いて深さが1.3mある、大人でも立って入浴する珍しい岩風呂です。
この本館と白猿の湯について、国の文化審議会は11月21日に登録有形文化財とするよう文部科学大臣に答申しました。
多くの湯治客でにぎわったこの地域の繁栄を今に残す、貴重な建物として評価されました。
県内での国の有形文化財登録(建造物)は、本館と白猿の湯の2件を含め111件となります。