国連の気候変動対策会議、COP30は22日、合意文書を採択しましたが、焦点となっていた「化石燃料からの脱却」については記述が見送られました。

ブラジル・ベレンで開かれたCOP30は、当初の会期中に交渉がまとまらず、1日延長した上で22日に合意文書を採択しました。

しかし、産業革命前からの気温上昇を1.5度に抑えるため、初期の草案に盛り込まれていた「化石燃料からの脱却」に関する文言は、産油国などからの反対を受けて削除され、最終的に文書には盛り込まれませんでした。

また、気候変動の被害を抑えるための「適応」への支援については、途上国のインフラ整備などを支援する資金を「2035年までに少なくとも3倍に増やす努力を求める」とする表現にとどまり、当初案にあった“30年までに3倍”との具体的な目標からは後退しました。

次回のCOPは2026年、トルコで開かれます。

フジテレビ
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国際取材部
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