塩田知事が21日の会見で言及した鹿児島県警では、各警察署の署長らが一堂に集まる会議が開かれました。
岩瀬聡本部長は2025年に入っても不祥事が相次いでいることに触れ、再発防止に向け組織全体で取り組むよう、幹部職員らに求めました。
鹿児島県警本部・岩瀬聡本部長
「県警察では、2024年、策定した再発防止対策に基づき全職員をあげて各種、政策に取り組んできた。こうした取り組みにより職員の意識改革が進むなど一定の効果があったものと考えられるが、依然として非違事案が断続的に発生するなど、県民の信頼を回復するに至っていないことは大変、憂慮すべき事態であると考える」
会議の冒頭でこう述べた県警の岩瀬本部長。
県内の各警察署の署長や県警の幹部ら約90人を前に危機感を共有しました。
県警では現職の警察官や元幹部の逮捕など、2024年に不祥事が相次いだことを受け、再発防止に乗りだしましたが2025年も不祥事は止まりません。
スマートフォンで他人の尻などを無断で撮影した巡査部長や、他人の下着をビデオカメラでのぞこうとした巡査長がそれぞれ減給の懲戒処分を受けるなど、2025年に入ってからの懲戒処分の人数は6人と、既に2024年を超えています。
21日の会議は冒頭以外非公開で行われ、岩瀬本部長は幹部職員らに不祥事の再発防止に向けた取り組みを推進するよう求めました。
鹿児島県警本部・岩瀬聡本部長
「(幹部職員)皆さんのリーダーシップのもと、各種の施策がより効果的で実効性のあるものになるよう、また、一人一人の職員が自分事として捉えることができるように教養の手段にも、工夫をこらしながら取り組みを進めていただきたい」