よく作り込まれている偽アカウントは、ダイレクトメッセージで投資話を持ち掛け、金銭を騙し取るSNS型投資詐欺の入口となっています。
その手口を取材しました。

話を聞いたのは県警本部生活安全部の本田敏郎統括官です。

(県警察本部 生活安全部 本田敏郎統括官)
「最初はSNSで接触してきます。その後はダイレクトメッセージを送ってきたり、もしくはLINEの方に誘導したりとかして言葉巧みにまた長時間、毎日のように連絡をしてきたりとかそういうことで相手を信用させるという手口となっています」

実際にオカファーアナウンサーの偽アカウントから送られてきたとされるダイレクトメッセージです。

「株式学習グループを運営しております。想定利益は60パーセント以上を目標としています」などと書かれています。

このメッセージに返信し、話が進んでいくとLINEに誘導され、嘘の投資方法を教えられます。

(県警察本部 生活安全部 本田敏郎統括官)
「手続きの段階でカスタマーセンターの人間であるとかそういったのを名乗る人物が出てきて犯人グループが『私も儲かりました』『私も儲かりました』ということで信用させると」

この後 詐欺グループは投資用の偽サイトに誘導します。
そこにお金を振り込むとサイト上では、利益がでているように見えますが、実際にはお金を引き出せず、騙し取られてしまいます。

こうしたSNS型投資詐欺は、まず相手を信用させることが重要なため、県民にとって親近感のある地方のテレビ局のアナウンサーなどは偽アカウントを作られやすいということです。
UMKの古山圭子気象予報士やオカファーアナウンサーも、繰り返し作られる偽アカウントに怒りを覚えています。

(古山圭子 気象予報士)
「半年で10回ぐらいは(なりすましが)ありましたね」
「私は何もしていないのに、私の偽のアカウントが悪さをしているというので複雑な気持ちになりました」

(オカファーエニス豪 アナウンサー)
「フォロワーの皆さんが偽物アカウントできてますよ、とDMでメッセージを送ってくれる」
「そこで私も初めて検索して気づくんですけど、中にはその偽アカウントって私にばれないように私のことをブロックしているアカウントもある」

なりすまされる側も偽アカウントへの注意を呼びかけていますが、いたちごっことなる中で、SNS型特殊詐欺の被害に遭わないためにはどうすればいいのでしょうか。

(県警察本部 生活安全部 本田敏郎統括官)
「偽アカウントは微妙にその本人さんと名前とかアンダーバーがハイフンであったりとか微妙な違いがあったりとかですね、またフォロワーの数が極端に少ないとか投稿数も極端に少ない」

県警によりますと、県内のSNS型投資詐欺の被害額は、10月末の時点でおよそ5億
2784万円。
被害に遭っているのは、30代から50代が中心です。

県警では、「すぐにお金の話をしてくるメッセージは疑い、警察や家族に相談してほしい」としています。

テレビ宮崎
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