養殖のカキが大量に死んでいる問題で、甚大な被害を受けている自治体のうち、呉市が市内全てのカキ養殖事業者に対し、現金50万円を22日に支給すると発表しました。

呉市周辺の海域では、養殖カキの大量死が相次いで発生しており、シーズンを迎えた今、出荷できるカキがほとんどない状況です。呉市内の生産者たちは今月14日、資金繰りの補助などを求めた要望書を市に提出していました。

これらを受けて市は、収入が途絶え、事業資金の危機に直面している生産者を早急に支援しようと、21日、市独自の支援制度として3820万円の補正予算を専決処分しました。

支援制度では、市内の漁協に所属する55事業者に対し、「かき養殖応援給付金」として一律50万円を22日に支給します。(事業費2750万円)

また、銀行から資金を借り入れる事業者に対し、利子額を支援する事業費として670万円。その際の保証料として、400万円を計上しています。

この補正予算は12月定例議会で報告され、市は議会の承認を求めるとしています。

なお、呉市は、これまでにも「漁業共済制度」という生産者保険に対し、掛け金の38%を補助するなどの支援を実施しています。

テレビ新広島
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