熊本市の体罰等審議会は、小学校と高校の教諭による言動2件を体罰と暴言等に認定した。小学校の教諭は児童を平手打ち、高校の教諭は生徒に対し「殴らんとわからんのか」などと発言していた。

「ハサミを人に向けて危険だった…」

11月20日の審議会では、熊本市立の小学校教諭の行為を『体罰』、高校教諭の言動を『暴言等』に認定した。

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このうち、小学校の教諭は2025年2学期に担任するクラスの授業中に児童が両手にハサミを1本ずつ持って別の児童に向けていたため、口頭での指導に加え、児童の頬を平手で1回叩いたという。

教諭は「ハサミを人に向けて危険だったので、叩いてしまった」と反省しているという。熊本市教育委員会・教育政策課の田口清行教育審議員は「叩くのは必要でなかった。口頭で伝えることが必要でないか」と述べた。

「殴らんとわからんや、脳みそついとるや」

一方、高校の教諭は2025年1学期に顧問をつとめていた部活動の指導の際、部員の生徒1人に対し「殴らんとわからんとか」「自分で考えとるとや。脳みそついとるとや」と言い、生徒に精神的苦痛を与えたという。

この生徒は「指導はきつい、つらいものものだった」と話し、暴言を受けた後、退部したという。教諭は「生徒にがんばってもらいたいから、暴言をはいた」と反省し部活動の指導から外れたという。

市教委は今後教諭2人の処分を検討する。

(テレビ熊本)

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