東京・明治神宮外苑では紅葉の見頃を迎えているが、多くの人が撮影のため横断歩道で立ち止まったり、車道に出て写真を撮る危険な行為が相次いでいる。一方、過去に同様の問題が起きていた六本木けやき坂では、2025年はイルミネーション開始直後から警備体制を強化し、警備員を前年の3倍に増員した。
紅葉名所で車道撮影が相次ぐ
東京・港区の明治神宮外苑では19日、紅葉シーズンまっただ中、多くの人たちがイチョウ並木の景色を楽しんでいる。

しかし、そこでは完全に車道の真ん中に出て写真撮影する人などが続出し、警備員が「下がってください!」と声を上げるなど、迷惑行為も相次いでいた。

東京都心の紅葉スポット・明治神宮外苑は、黄金色に染まったイチョウが、まさに見頃だ。
その美しい眺めを写真におさめようと、多くの人がスマホを向ける様子が見られた。
多くの人が足を止め撮影しているが、その場所はというと通りの入り口の横断歩道だ。
取材班:
信号が点滅していますが、ずっと写真撮影をしています。赤信号ですが、横断歩道上で撮影を続けています。
多くの人が撮影のため横断歩道で足を止めているため、車が左折できない状況に陥っていた。

さらに目についたのが、次のような危ない行為だ。
女性2人組が、車道の真ん中で写真撮影をしている。
警備員:
車道に出ての撮影は大変危険です。車来てます!下がって下さい!(歩道に)入って下さい。早く入って!
車道に出た人:
怒られた…。
多くの車が行き交う車道での撮影行為だ。実際に撮影していた人に声をかけた。
取材班:
車道に出ていたんですけど。
車道で撮影した人:
すみません…。
取材班:
なぜ出ていた?
車道で撮影した人:
ごめんなさい。
取材班:
車道でないと撮れない?
車道で撮影した人:
人多かったんで。
取材班:
危険だが、車道で撮る理由は?
車道で撮影した人:
別に、あんまりないかも。
事故につながりかねない行為の数々だ。
六本木けやき坂は警備員増員
11月からイルミネーションが始まった東京・六本木けやき坂では、新たな対策がとられていた。
取材班(2024年):
信号が青になると人が飛び出してきました。車道に出て写真を撮っています。

2024年は横断歩道の信号が青に変わるたび、車道に出てイルミネーションを堂々と撮影する危ない行為が相次いでいた。

そこで2025年は、次のような対策がとられている。
取材班:
横断歩道上には規制線がはられています。警備員により、横断歩道上の人たちが歩道に誘導されていきます。
信号が青になると、車道に人が出られないように警備員が規制線をはり、信号が点滅しはじめると横断歩道にいる人々を一斉に誘導していた。
2024年は警備員が2人態勢だったが、2025年は6人に増員して対応に当たっていた。
警備員:
こちら通路です。譲り合って下さい。立ち止まらないでください。
街の人:
今年の方が人が集まっているなっていう印象があって、それに応じて警備員も増やされている印象です。

(Q.警備の様子について)
街の人:
必要ですよね。車が通っていますから。みんな立ち止まって(写真)撮っているので。ありがたいですね。
イルミネーションを運営する森ビルによると、年々混雑する時期が早まってきているため、2025年はイルミネーションスタート時から警備態勢を強化し、警備員の数を約3倍に増やしているという。
(「イット!」11月20日放送より)
