中国から入り込んだとされる外来生物「ムネアカハラビロカマキリ」が、愛媛県内でも2022年に初めて発見され、今年も9月以降に東温市と久万高原町で相次いで見つかりました。この昆虫が増えると日本在来種の「ハラビロカマキリ」と置き換わるケースが報告されていて、専門家は情報提供を呼びかけています。(画像:面河山岳博物館提供)

「ムネアカハラビロカマキリ」は中国原産。卵が付いたホウキが輸入され国内で広まったとされ、体長は6.5~8センチ。在来種のハラビロカマキリ」より一回り大きく、胸の部分がオレンジ色になっていることが特徴です。

面河山岳博物館によりますと、この外来種は愛媛県内で2022年に大洲市と砥部町で初めて確認。今年も東温市下林で9月24日にオス1匹、久万高原町露峰では10月2日までの2日間にメス5匹とオス1匹が捕獲されました。道路を渡っていたり道沿いの低い木に止まっていたということです。

久万高原町では2022年に写真の提供で3匹確認されていて、以前から侵入していた可能性があるとし、「定着している可能性が高い」と考えられています。

「ムネアカハラビロカマキリ」が侵入し増えた国内の地域では、在来種の「ハラビロカマキリ」と置き換わるケースが複数報告されています。

面河山岳博物館は町内の状況を中心に本格的に調べていき、見つけた場合は情報提供を呼びかけています。

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