中国政府が日本産水産物の輸入を事実上停止している問題で、自民党の小林政調会長は「冷静に対応する」と強調しました。
自民党・小林政調会長:
ホタテやナマコの第一陣の輸出について、現在、技術的なやりとりが行われている。科学的根拠に基づいて判断されるものなので、我が国としては、引き続き冷静に対応していく。
また、木原官房長官は「引き続き中国側に輸出の円滑化を働きかけていく」と述べました。
中国は、福島第一原発の処理水放出に反発して日本産水産物の輸入を停止しましたが、2025年6月、福島など10都県産を除く輸入再開を決め、11月上旬、ホタテやナマコが発送されていました。
中国がその輸入を事実上停止したことについて、外務省幹部は「手続き的に一時止まっている」と説明した上で、「対抗措置とは言わずに嫌がらせしてくるのは常とう手段だ」と述べました。
日中間の溝に、政府与党内では「時間がかかる」との見方が広がっています。