11月15日に開幕した「デフリンピック」は耳が聞こえない、または聞こえにくい選手の祭典で連日熱戦が繰り広げられています。

大会4日目、東京・駒沢陸上競技場で佐々木琢磨選手(仙台大職員)が陸上男子100メートル準決勝に臨みました。

デフ陸上は出発音の代わりに、足元にある赤・黄・緑の3色ランプの「緑」の発光を合図にスタートします。

佐々木選手はスタートで出遅れるも中盤から加速し、同組トップの10秒94で決勝に進出。

本人は「準決勝ではスタートランプへの反応が遅かった。決勝ではもっと速く、集中力をもって高めていこう」と語っていました。

そして迎えた決勝では、心配していたスタートには成功したものの、序盤で少しつまずいてしましました。

しかし、そこはニッポンのエース。
佐々木選手は粘って10秒63で3着に入り、2大会連続でメダルを獲得しました。

佐々木選 手談:
日本としてメダルを取れたことを誇りに思います。目標の世界一、金メダルに届かなかった悔しさはあるが、メダルを取れて良かった。

【男子 100メートル決勝 結果】
優勝 T.ビスナップ(エストニア) 10秒58
2位  S.シャロパ(スウェーデン) 10秒61
3位  佐々木琢磨(日本)         10秒63

一方、同じく大会4日目、柔道は東京武道館で、個人銅メダルを獲得した深澤優人(まさと)選手(SUBARU)が団体戦に臨みました。

デフ柔道は、「待て」の際に審判が選手の方をトントンとたたくのが特徴です。

敗者復活戦で韓国と対戦した日本は、深澤選手がゴールデンスコア方式の延長戦で小内刈りを決め、勝利しました。

さらに、個人で銅メダルを獲得した水掫(もんどり)瑞紀選手(東海大)も支釣込足(ささえつりこみあし)で技ありの勝利。

敗者復活戦は韓国に2-1で勝利、3位決定戦も粘ってウクライナを2-1で破り、男子団体は銅メダルに輝きました。

なお、柔道は全種目を終了し、男女合わせて11種目中7種目でメダルを獲得しました。

【柔道 男子団体 結果】
優勝 カザフスタン
2位  フランス
3位  日本

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