現在熊本市で第2弾となる実証運行が行われている自動運転バスについてです。人が操作しなくても走る自動運転バス、今回はその裏側にカメラが入りました。

午前8時半、自動運転バスの電源が入りました。

駐車スペースを出て、19日もスタート地点のJR南熊本駅へ向かいます。

現在熊本市では、運転席でオペレーターが監視し状況に応じて手動運転に切り替えて走行する『レベル2』で実証運行中。月・水・金・日の週4日、JR南熊本駅から市中心部へ向かい再び南熊本駅に戻る約5キロのルートを利用者を乗せ、無料で走行しています。

【尾谷 いずみ キャスター】
「自ら判断し走る自動運転バス。実は遠隔で監視するシステムがとられています。こちらが自動運転バスの〈心臓部〉です」

そのシステムは実証の運行部門を担っているタクシー会社の営業所内に置かれています。

端末の画面には、自動運転バスが捉えている景色が同時進行で6方向にわたって表示されているほか、どこをどのように走っているかなど自動運転の全てがここで監視されています。

【熊本市の自動運転バス実証運行を受託 ボードリー 田中 博務 さん】
「車内外の映像を確認しながらバスの速度やバッテリー、アラートの検知状況、システムの稼働状況なども確認できるので異常がないか監視している状況です」

熊本市は近い将来、特定の状況下で人が一切運転しない『レベル4』を目指しています。

『レベル4』では運転席にオペレーターは乗らず遠隔のみでバスを監視することになります。

【熊本市の自動運転バス実証運行を受託 ボードリー 田中 博務 さん】
「将来的な姿としては、一人の遠隔監視員が複数台の自動運転バスを監視し見守る姿だと思っている」

運転士不足が続く中、持続可能な公共交通の構築へ期待されている自動運転バス。熊本市によりますと、現在行っている南熊本ルートでの実証運行は10月1日から11月16日までの26日間で利用者が1090人。前回、熊本城ルートで行った実証運行の利用者数を超えました。

熊本市の自動運転バス実証運行は11月23日までで残るは金曜と日曜の2日間となりました。

熊本市が10月、自動運転バス利用者に行ったアンケートによりますと、96%が「乗る前から自動運転バスを知っていた」同じく96%が「また乗りたい」と答えたということで、市は「認知度は上がっているのではないか」としています。

テレビ熊本
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