金の価格が高騰する中、アメリカ・ニューヨークで重さおよそ100キロの「黄金のトイレ」が競売にかけられ、落札された。

ニューヨークのサザビーズで18日、「アメリカ」と題された「黄金のトイレ」がオークションにかけられた。イタリアのアーティスト、マウリツィオ・カテラン氏の作品。

トイレは18金で、重さは約100キロ。実際に水を流すこともできる。

金の価格が高騰する中、使われた「金」の時価とほぼ変わらない1000万ドル(日本円で約15億5500万円)から競売がスタート。

しかし、それを超える入札はなく、最終的に手数料などを含めた1211万ドル、日本円で約18億8200万円で落札された。

カテラン氏は「芸術の価値とは何か」を問いかける作品で知られ、2024年には壁にバナナを粘着テープで貼り付けた作品「コメディアン」が中国出身の起業家に624万ドル(日本円で約9億6000万円)あまりで落札され話題となった。

今回の「黄金のトイレ」は、“物理的な価値”がある一方で、“芸術的な付加価値”をどこまで見いだせるのか――。
カテラン氏の狙い通り、芸術の意味を改めて考えさせる作品となった。

(フジテレビ国際取材部)

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