スーパーで販売するコメの価格が、5kg4316円と過去最高値となりました。この状況を受け、政府が検討しているのが“おこめ券”の配布です。新潟市のスーパーでは歓迎の声と困惑の声、両方が聞かれました。

スーパーで販売されるコメの価格。備蓄米の放出を受け今年6月以降、価格が下がりましたが、新米の流通を受け上昇に転じ、11月9日までの1週間の販売価格は、5kgで4316円と最高値を更新しました。

【松村道子キャスター】
「新潟市西区のスーパー。こちらの店でもコメの価格は過去最高値となっていて、商品の売れ行きは非常に鈍くなっているということです」

【いちまん 高井栄二朗 店長】
「新米に入れ替わってから(銘柄米が)大体5kgで1000円ちょっと値上がりした。それからパタンと売れ行きも止まっている状態」

こうした中、政府は、物価高対策の一環として“おこめ券”の配布を検討しています。

【鈴木憲和 農水相】
「もちろん今の価格では、なかなか買う量を減らさざるを得ないという皆さんに対して、少なからずいい影響があって、しっかりと買っていただけるという状況を作り出せるというふうに思う」

おこめ券の配布にスーパー・消費者からは歓迎と困惑、様々な声が聞かれました。

【いちまん 高井栄二朗 店長】
「1回だけなら、その時だけしか効果がないのではないかと思っている」

【消費者】
「何でも券やお金で解決しようとしているのかなと思う。でも子育て世代の方、年金の方は助かるのかなという印象はある」

【消費者】
「おこめ券のほうがいい。ご飯中心で動いているから、おこめ券かな」

【消費者】
「いいのでは。大変な人に配るのだから、それはいいと思う」

中には、現金給付などであらゆる食品に対応した政策を望む人も。

【消費者】
「ほかに使えるもの、いま全部の物価が高いからそのほうがありがたい」

【消費者】
「現金ならほかのものも買える。ちょっとしたおかずとかも。おこめ券はコメしか買えない」

一方で、コメが適正価格となることを願う声も聞かれました。

【いちまん 高井栄二朗 店長】
「銘柄米の値段自体、落ち着いてもらえるのが一番だし、適正価格で流通するのが一番だと思う」

【消費者】
「やはり農家の次世代の方もついて行けるような政策で、かつ私たちにももう少し優しい値段にしていただけると助かる」

おこめ券を配布するか、別の形で支援を行うかは各自治体の判断に委ねられることになりますが、そもそも主食であるコメを安心して作り、安心して食べることができる政策が求められています。

NST新潟総合テレビ
NST新潟総合テレビ

新潟の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。