島根県安来市で長年営業を続けてきたスーパーマーケット「ウイズ」が11月17日に松江地裁より破産手続き開始決定を受けたことが分かりました。
負債は約2億円だということです。
帝国データバンクによりますと、「ウイズ」を運営する有限会社ウイズは、1947年(昭和22年)4月に安来市広瀬町で創業し、1997年(平成9年)12月に法人改組されたスーパーマーケット経営業者です。
長年にわたり個人営業で日用品の小売りを行ってきた後、ショッピングセンター「ピュアレ」の開設に合わせてスーパーマーケット「Wis(ウイズ)」として開店し、法人化しました。
生鮮食品を主体とする地域密着型の店舗として事業を展開し、病院や老人ホームへの販売も行うなど業容を拡大。
全盛期の2002年9月期には、年間売上高約5億5000万円を記録していました。
2016年には安来市内に小規模店舗「スーパーウイズ・マイショップ店」も出店していました。
しかし近年は、地域の人口減少や競合店との競争激化に加え、県外資本のスーパーやドラッグストアの進出により、集客が低下。
2024年9月期の年間売上高は約3億円まで落ち込んでいました。
採算性の悪化により赤字決算が続き、財務内容は債務超過の状態に陥っていました。
厳しい資金繰りの中で事業継続が困難となり、「スーパーウイズ・マイショップ店」は2025年2月に閉店。
本店も10月16日に営業を終了していました。
負債は約2億円だとしています。