雪は果物の収穫にも影響を及ぼしている。朝日町ではいまリンゴの収穫が最盛期を迎えていて、雪を避けるために大量のリンゴが運び込まれ選果場がフル稼働している。

(リポート)
「ズラリと並ぶのは選果場に運ばれたリンゴです。きょうの雪模様をみた生産者たちが、雪が降る前に…ときのうまでの4日間で大量のリンゴを搬入したということです」

朝日町では今、リンゴの主力品種「ふじ」の収穫が最盛期を迎えている。
18日の雪の予報を聞いた生産者たちが、「雪による枝折れ」「リンゴの凍結被害」を避けようと、選果場への搬入を急いだ。

17日までの4日間で、選果場に運び込まれたリンゴは約70万個。
普段の1.5倍以上のリンゴが一気に集まったため選果場もフル稼働。1日13万個という大量のリンゴを仕分けしている。

目視でキズなどのチェックを経たリンゴは、糖度や蜜の量・熟度を光センサーで確認し、自動で等級ごとに振り分けられていく。

仕分けされたリンゴは全国の卸売市場に運ばれるほか、東南アジアを中心に海外にも輸出される。
2024年に輸出された朝日町のリンゴは250トンで、年々需要は増えているそう。

JAによると、2025年の朝日町のリンゴの生産量は例年通りだが、夏の高温と渇水の影響で大きさはやや小粒。
ただし糖度は例年よりも高く、おいしく仕上がっているという。

(JAさがえ西村山朝日営農生活センター・佐々木和真センター長)
「朝日町を中心に、農家が暑い夏を乗り越え栽培したリンゴ。糖度も充分、味わって楽しんで食べてほしい」

朝日町の選果場は、12月15日までリンゴの搬入を受け付けている。

さくらんぼテレビ
さくらんぼテレビ

山形の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。