江戸時代に爆発的に日本に広まった妖怪文化に親しんでもらおうという特別展が、福井県立こども歴史文化館で開かれています。
羽団扇(はうちわ)を振りかざす天狗に、長い首をぐにゃりと曲げたろくろ首。
会場には、江戸時代から現代までの妖怪の絵画や掛け軸など約160点が展示されています。
古来、未知なるものとして恐れられてきた妖怪ですが、江戸時代以降はキャラクターのように楽しむものとして人気に火が付き、多くの画家が作品を手掛けてきました。
明治時代に活躍した淡島椿岳の「茶器夜行絵巻」。さまざまな妖怪を描き人気を博した「百鬼夜行絵巻」のパロディで、茶わんや茶せんといった茶道具の妖怪たちが行進しています。
特別展は11月30日まで開かれています。